このごろのイベントごとは、和洋今昔混在型とでもいうのでしょうか、とにかく何でも使えるものは取り入れてしまおうという感じですね。ハロウィーンとかセントパトリックデーとかは、もうほとんどクリスマスやバレンタインデー並みのイベントになっています。
日本古来の行事(特に節句物)も、その成り立ちまでも知ろうという感じはあまりありませんよね。
「たなばた」は七夕と書きますが、なぜ「ななゆう」を「たなばた」と読むんだろうと、疑問を持つことは普通ありません。だって、小学校でそう習うんだもん。
ネット検索すれば詳しいことはいくらでも調べられるので、お時間のある方は見ていただくとして、「たなばた」は、元は「棚」と「機」で「たなばた」だったのですね。
「機」は「機(はた)織り」のことです。機織りの機械のことは、織機(しょっき)と言いますね。はい、あの有名な(?)、豊田自動織機です。
「棚機」が「七夕」になったのは、たまたま中国に「棚機」に似たような「七夕」があったからみたいですね。だから「七夕」と書いて「たなばた」と読むようになったようです。
さて、「たなばた」の話は織姫と彦星のお話として有名ですが、これには各地にさまざまなバージョンがあるようで、どれが正解というものでもないようです。
みなさん、あまりご存じないでしょうから、我が家にある絵本のお話をご紹介したいと思います。
本のタイトルは「天女のはごろも」です。
天女が6人、天から降りてきて川で水遊びをしていました。
それを見ていた男が、天女が余りにも美しいので、その羽衣を1枚こっそりと盗みました。
天に戻れなくなった天女は、近くに住む男の家に来て、「天に帰れなくなったのであなたの嫁にしてください」と言いました。男は喜んで妻にしました。
しばらくして男の子ができました。
男が歌う子守唄だとすぐに寝るのに、天女の子守唄ではいつまでたっても泣きやみません。
そこで天女は、子どもに子守唄の内容を教えてもらうと、
「天井裏に羽衣がある」という内容でした。
天女が天井裏に行ってみると、本当に羽衣がありました。
天女はこどもにきゅうりの種を渡し、「お父さんが帰ってきたら植えなさい。つるが延びるので、上ってきなさい」と言って天に帰っていきました。
男が天に上ると、天女のお母さんに、「地面いっぱいにきゅうりを植えろ、きゅうりができても食べてはいけない」と言われました。
しかし男は、いっぱいなったきゅうりを食べたいという欲望を抑えきれずにかじってしまうと、
突然洪水が起きて、2人は引き離されてしまいました。
天の川によって引き離された2人は、1年に1回だけ再会を許されました。
という内容です。
かなり突っ込みどころ満載ですが、あえてしないことにします。
また後日ご案内しますが、10日は代々木八幡てづくり市です。
当日は、13時から代々木八幡駅前の商店街で七夕フェスティバルも開かれます。
午前中に、八幡でお買い物を楽しんだ後、商店街でビールとイカの姿焼きでも楽しんでいただければ、楽しい一日を過ごせるんじゃないかと思います。
当日は、僕も浴衣でみなさんをお迎えしたいと思います。みなさんもぜひ、浴衣でおいでください!
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