2016-08-15

終戦の日に「野火」を観る

先日たまたまこちらの記事を読み、「野火」という映画の存在を知りました。
失礼ながら、塚本晋也さんについては「名前くらいしか」知らなかったのですが、これは見に行かなければと思い、せっかくなので息子たちとその友人も連れて行きました。

戦争美化、もしくは英雄史観的なものを排した、「戦場というもののリアリズム」を追求した衝撃的な映像で、子どもには多少刺激が強かったかもしれませんが、「戦争とはこういうものだ」ということを体で感じるには十分説得力のある作品だったと思います。


上演後に監督のあいさつと質疑応答の時間がありました。
せっかくの機会なので僕も質問させてもらいました。
簡単に言うと僕の質問は、上記のインタビュー記事にある「一歩引いて見る目線」を日常の生活で持ち続けるためにどうすればいいか、子どもたちに教えてやってほしいというようなものでした。

監督さんは、子どもたちを連れてきたことを大層喜んでくれました。その上でその答えは、僕が簡単に要約すると、世の中で起こっていることに関心を持つ、ということでした。

別の方の質問に対しても、「国が、国民のために(いいことを)やってくれるのならいいが、(国の名を語って)結局は一部の人の金もうけのために、多くの国民を利用する(そのために戦争もできるように憲法を変えようとしている)」という状況も指摘して、そういうことにも関心を持たないといけないというようなことをおっしゃっていました。

監督さんは、なかなかうまく言えないなあとおっしゃっていましたが、僕が勝手にまとめると、知らないと損する(例えば戦場に行って死ぬ)のは自分だ、ということを若い人は自覚する方がいいよ、ということかと思います。

10年前の構想開始から昨年の全国上映までを紹介する新刊本を先行販売するというので

しかも当日お買い上げの方にはサイン付ということで

子どもたちの名前も入れてもらえばよかったかな

お言葉に甘えて記念撮影もしました

普段アクセサリー関連以外の話題はあまり扱わないのですが、監督さんがぜひ宣伝してくださいとのことなので、張り切って?宣伝する次第です。

しかし普段いちいち口には出しませんが、「平和でなければおしゃれも、自由な創作活動もできない」と思っているので、監督さんの「こういう映画が作りにくい世の中になってきている」との認識を共有する立場としても、少しでも多くの方にこの映画を見ていただければと思います。



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