こちらの古い地図。正確に言うと「地図型パズル」(5県分が欠損しています)
「ドイツ連邦(Confédération gérmanique)」については補足が必要ですね。旧西ドイツの正式名称「ドイツ連邦共和国」とは違い、本来なら「ドイツ連合」の方がより正確かと思われますが、1815年のウィーン議定書(ウィーン会議での取り決め)によって誕生した国家連合です。
プロイセンとオーストリアとの間の戦争(普墺戦争、1866)の結果、解体されます。その後、年表にもあるように東側ではオーストリア=ハンガリー帝国、西側ではプロイセンを中心に北ドイツ連邦→ドイツ帝国が誕生します。
というわけで、以上から確実に言えるのは、この地図は「1844~1860の間に制作された」ということなので、少なくとも157年前の物だということになります。
さて、なぜ僕がこの地図(型パズル)が欲しくなったかと言うと、2012年にパリに行った時に買ったこちらの地球儀を持っているからです。
残念ながら年代の表記はないのですが、売り主は「19世紀のものだ」と言っていました。
この地球儀については、オークションで同様の物が出品されています。これとかこれなど。やはり19世紀末とされています。
では、ヒントを探してみると
この地球儀については、オークションで同様の物が出品されています。これとかこれなど。やはり19世紀末とされています。
では、ヒントを探してみると
他に何かないかと探してみると、
以上。僕の適当な分析なので、興味のある方はどうぞご自分でお調べいただき、もし間違い等があればご指摘ください。
いずれにしても、こうやって古いものからいろんな情報を得て勉強できるのは面白いですね。この地図上で、いろんな出来事が起きていたんだなあと想像できますし。
しかし、アンティーク品に対する興味は男女で割とはっきりと分かれるようで、こういった地図などに興味を示すのは、ほとんどの場合男性だということは、骨董屋さんの間でも共通の認識のようですね。
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